ファーレ倶楽部

作品No.45〜55

No.45 マリナ・アブラモヴィッチ (旧ユーゴスラビア)1946-

「黒い竜ー家族用」
機械搬入口の壁/水晶

作家はここでは、ブラジル産の紅水晶(ローズクォーツ)を使って瞑想の壁を作りました。
このパワーストーンに額・胸・性器をそれぞれあてて瞑想します。
日本人の平均身長に合わせてあり、向かって左から長男・次女・父・母・ 長女の設定になっています。
ぜひここで 瞑想体験をしてください。


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No.46 ゲオルギー・チャプカノフ (ブルガリア)1934-

ー無題=
道祖神(立川の動物たちー羊)/鋼鉄  ※No.27、78 も同じ作家

ファーレ立川での作品「立川の動物たち」は全部で3点あり、ここのは「No.46ー羊」、他に「No.27ー馬」と「No.78ー犬」があります。
作家は立川の鉄くず屋さんで農機具の残骸を集め、羊を組み立てました。
角は、耕耘機の刃でできていますが、触っても怪我をしないように丁寧に磨いて丸くしたそうです。

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No.47 彦坂 尚嘉 (日本)1946-

「赤い作品“母と子を殺した父親のようなもの”、青い作品“父親に殺された子を受精させた父親のようなもの”」
換気口の壁/鋼鉄

これは作家の言う「切断芸術」の初期の作品だそうです。
ドライエリアの壁に鞍の用に設置している赤と青の作品は、二つとも虐待をした父親の姿で、おぞましい虐待の実態を世に出して一掃しようとしています。
そしてここは、女性総合センターの建物の入口です。


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No.48 ニュウポ/牛波 (中国)1960-

「標的の裏側」
換気塔/アルミニウム

作家は、20世紀の作家ジャスパー・ジョーンズ(アメリカ)の作品と、ルチオ・フォンタナ(イタリア)の作品を題材にしました。一つは標的を銃で撃ち抜いたような作品で、もう一つは切り裂かれたキャンヴァスを縫い合わせている作品です。彼は他の作家の作品に手を加えることによって自分を表現しています。

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No.49 ウスマン・ソウ (セネガル)1935-2016

「倒れた人」
植栽内オブジェー見知らぬ人/鉄、布、人工樹脂

この作品は、ヌバ族の戦う人シリーズの中の最終章です。
誇らしく立っいるのは勝者で、座り込んでいるのが敗者、つまり〝倒れた人〟です。
消えゆく民族であるアフリカのヌバ族を題材にしています。

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No.50 ジョセフ・コスース (アメリカ)1945-

「呪文、ノエマのために」
車路壁/LED、スレート、鋼鉄

作家は、日本人の石牟礼道子とアイルランド人のジェームス・ジョイスの小説を題材として、〔言葉・生まれてくる〕ことの表現を対比させて作品にしました。
それぞれの原文と訳文が、石工さん達によってこの場で時間をかけて彫り込まれています。
タイトルの「ノエマ」とは作家の幼かった子どもの名前で、この世に生まれてきたことへのメッセージでもあるのです。

二つのテキスト原文はこちら
 
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No.51 依田 久仁夫 (日本)1949-

ー無題ー
車止め(ベンチ)/セラミック

この作品は焼きものです。
作家は普段、最小限の少ない土で光を通すほど薄い作品を作っていますが、ここでは美しい肌あいのしっかりとしたベンチを作りました。
作家はこの作品を磨くために、設置後に一週間ほど通っていたそうです。

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No.52 フェリーチェ・ヴァリーニ (スイス・フランス)1952-

「背中合わせの円」
ペデストリアンデッキサイン/アクリル塗料   ※No.38 も同じ作家

ペデストリアンデッキの支柱を挟んで両側に、バラバラの黒い線があります。
直線や途切れた直線、階段には太い線、ステンレスの柵には点線が黒で塗ってありますが、これらをある場所から見ると黒い真円になるのです!
ここから階段を上り下りする人を見ていると、円を通っているように見えますが、ご本人は全く気付いていません…。
反対側の黒い線も同様に、ある場所から見ると真円になります。

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No.53 依田 久仁夫(日本)+ エステル・アルバルダネ(スペイン)

<車止め(ベンチ)/道祖神(見知らぬ人)>
依田 久仁夫とエステル・アルバルダネの二人がコラボレーションした作品です。

それぞれの作品は、下記をご覧ください。
依田 久仁夫 → No.51
エステル・アルバルダネ → No.9、17、29、59


No.54 白井 美穂 (日本)1962-

ー無題ー
看板/ステンレス、加工印刷フィルムシート 
※No.54 も同じ作家

ファーレ立川の中に、広告板を使った作品が3つあります。これらは、ミニチュアの人形を写真に撮って拡大した作品で、いずれも女性の生き方をあらわしています。
14-aは「ハサミを持ってこちらを挑発している女性」
14-bは「階段を下りる花嫁」
また、別の場所にNo.54「バーベルを持って坂道を上がる女性(私)」があります。
これら3つの作品から、作家は受け身である女性と、それにあらがおうとする自分自身を映し出しています。
この作品を作った後に、作家は活動の場所をニューヨークに移すことになりました。


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バーベルを持って坂道を登る女性

No.55 山本 正道 (日本)1941-

ー無題ー
車止め(ベンチ)/ブロンズ、御影石

この作品の少女の姿は、ストーリーを連想させます。
横浜の山下公園にある、赤い靴を履いた女の子の像も同じ作家の作品です。

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